雑記9

今日は雨だ。
昨日たくさん歩いたせいか、起き上がる気にならない。
こたつにくるまって唯時間を潰していた。
エロ禁のために悶々としつつ、何もせず、憤懣に耐える。
雨は嫌いだ。

鬱々としているときは、意識を別のところに持っていくのが良い。気を外すと言っても良い方法だ。
一番良いのが散歩。
音楽を聞くのも良い。
とにかく、その時、その状態に合った方法で気を変化させる。
居着くというのは愚の極みである。

雨が止んでから外に出た。
いつも見慣れた風景だが、視点を変えるとまったく違う風景になる。
変化を望みながら、変化を拒むのは見方が固着しているからである。
視る前に思考が介在するからである。
思考する前に、よく視よ。

いつもは通らない道を通ると、雨が止んで澄んでいる青空に、印象派の画家が描いたような雲が浮かんでいた。
美しかった。美を感ずることが出来るのが人間の最も大切な長所であると言えよう。

家に帰ると荷物が届く。
代引きだったが、持ち合わせがなかったので少し手間取るが、これはどうでも良いこと。

夕方に少し寝て、夢を見る。
夢とはなんだろうか。夢を最近はよく見るようになった。意味がありげだが、同時に無さげでもある。
夢はメッセージ性があるとよく言うが、俺はあまりそう感じた事がない。夢は夢だ。
時に夢の解釈に得心が行くことはあるが、普段はあまりない。
今日見たのは幕府の夢だ。幕臣が俺に対して公大義の前で議論は止めろといってくる夢だ。
これは何を意味しているのだろう?

普段から俺は世の理不尽さに腹が立っているから、その現れだというのであろうか。
理が通らない事は嫌いだ。
この夢はそうだと言うのか。
見た夢は記録して、解釈もしてみようかと思った。

今日の夕飯は鶏肉の炊き込みご飯だ。
冷凍肉がだいぶあるので、全部使ってしまおう。

意中の子から連絡が来た。
あの子と一つになる。精神的に、だ。
そう心が動くほどにあの子が好きだ。
あの子はどうだろうか?
あの子は俺と同じくらい、俺のことが好きだろうか?
彼女は俺のことが好きというのはわかる。
しかし、それを隠そうとしているのもわかる。
ちょっとした駆け引き。小生意気な娘の大人ぶりだが、そういった所も可愛く思える。

悶々とした気持ちを咆哮にして空に飛ばした。
吠えるとスッキリする。
俺は獣だ。獣の俺と理性的な俺とどちらが本当の俺なのか考えていたが、どちらも同じだ。
天も地も人もみな同一である。
これを思い出した。
何もかも同じ、元は一つの何かである。
別れているのではない。
各々の中に各々の宇宙があり、各々の真理がある。そして、不思議にそれは共通している。
これを集合的無意識とでも言うのだろうか。

今日は寝る。